ふり返ることも後悔することも

父は… 亡くなる5年程前から

認知症を患い、最後の2年間は

専門の病棟にお世話になっていました





父が旅立ち…

半年がたちました。






記憶が次第に薄れていく父と

自宅で共に過ごした日々の事を

ふと 思い出します…





大変だった、、


の一言では

とても表現できないくらい

涙を流したり怒りに震えた事が

たくさんありました。





…と同時に


うまく言えないのですが、




何か優しく温かい気持ちに

なれた瞬間も あって。

父に… 大切な事や気づきを

与えてもらった気もするのです





綺麗事かもしれないけれど

今となって思うのは…





夜中に徘徊したり

暴言を吐いたり

時に暴れたり

(高齢とはいえ、力では

かないませんでした)




そんな現実は

確かに辛く悲しくはあったけど




次の日

何もなかったかのように

いつもの優しい父に戻り

子供のようにニコッと笑う姿を見て…





この『認知症』という症状は

憎むべきものなのか

それとも、いたわり優しく

向き合うべきものなのか…

母も私も葛藤する毎日でした





父は次第に…

母や私のこと、

姉や孫達のことも、ほとんど

わからなくなってしまったけど



時折 優しく微笑んでくれる

父の姿を見ると

何ともいえない…愛しく温かい

気持ちになった事も事実でした





父は…

どんな想いだったんだろう





記憶が薄れていくこと

何もわからなくなること



それは

本人にしかわからない苦しみ…

かもしれないし



周りで見守る人達にとっても

とてもとても複雑な事だけれど





もしかしたら

記憶が【無】になることは

全てが悲しい事ばかり…

ではないのかもしれない







新聞に連載されている

西原理恵子さんの漫画。



いつもコミカルに楽しく

コメディタッチで描かれていて

楽しみに読んでいるのですが


明るい中にも… 時折 

深いテーマを感じることが。



クスッと笑いながらも…

何だか心に沁みました




【忘れるって 

そんなにわるいもんじゃないわよ

ふり返ることも 後悔することも

なくなるなんて ステキよね】




そう思えるようになるまでは

長い長い道のりかもしれないけど




そんな風に捉えることで…   少し

心が救われるような気もしました




長くなりました✐  

最後まで読んで下さり

ありがとうございました





※とんこさん 素敵な画像。*゚

いつもありがとうございます

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